機種別・故障リスクと予防/修理のポイント

 現在販売中でアップルのサポート対象になっているiPhoneの機種、それぞれについて、故障のリスク、故障の予防、修理に関係するポイントをまとめて整理します。
 
iPhone X(2017年11月発売)
 
故障リスク
・防塵・防水はIP67等級
 国際規格IP67等級は、「塵をまったく通さない」ことと「水深1メートルで30分間浸水しても問題ない」レベルの防水を保証。水濡れ・水没による損壊のリスクは大きく低減されています。ただし、温水や真水以外の水分に関しては保証していません。
 
・ホームボタンを廃止
 物理的ボタンとしてのホームボタンを廃止。代わりにホーム画面の下部に「ホームインジケーター」と呼ばれるバーが常時表示されます。
 ボタンの物理的な摩耗や損壊が避けられるので、その分だけ故障リスクは低下します。
 
・筐体はステンレススチール製
 医療機器向けレベルのスペックを誇るステンレススチールを筐体に採用。従来のアルミニウム合金製に比べて重量が増したものの、高い剛性を与えられています。反面、重量増の分だけ落下時の衝撃は大きくなります。
 
・大画面化
 前面のカメラレンズ部分を除くほとんどが画面となった5.8インチワイドスクリーン。曲面ガラスでフロントパネルから背面までが覆われています。
 
・有機EL採用
 液晶よりも応答レスポンスが速く、消費電力も小さい有機EL画面をiPhone史上初採用。バックライト不要で構造がシンプルに。そのため故障リスクは低下しますが、有機EL自体が高価である点には注意が必要です。
 
・ワイヤレス充電可能
 Lightningコネクターによる有線充電も可能ですが、Qi規格準拠のワイヤレス充電も可能。
 
・とにかく高価!

 本体価格は112,800円~129,800円(税別)。曲面ガラスや有機ELといった高価なパーツを多用しており、製品保証やAppleCareを適用しない場合の修理料金は、「画面の損傷のみ」で31,800円、「その他の損傷」で60,800円(それぞれ税別)にも達します。故障リスクを下げるくふうが凝らされている機種ですが、「何かあったときは高くつく」と考えましょう。
 
故障にそなえる

・AppleCareは強く推奨
 防塵・防水性をそなえ、ホームボタンの物理的ボタンを廃止するなど、故障しやすいポイントは減っています。しかし、前項の最後に書いたように、iPhone Xはとことん高額です。何かあったときの損害金額が非常に高くなり、精神的ショックもそれに比例して大きくなります。AppleCareの加入料金も22,800円(税別)と安くはないのですが、「画面の損傷のみ」、「その他の損傷」、どちらのケースでも保証外よりも安く修理できます。
 iPhone Xの場合は、AppleCare加入は強く推奨できます。
 
・耐衝撃ケースも推奨
 上記のように、大型化しているうえにステンレススチール製の筐体により重量が増しています。その分だけ、落下時の衝撃は大きくなります。筐体の強度はいいとしても、ガラスの割れやすさは高まっています。フロントパネルの保護シートは当然必須ですが、できれば堅牢なケースにも入れたいところです。

修理のポイント

 曲面ガラスや有機ELは、iPhone史上初採用されたパーツであるため、街中のiPhone修理店が純正品、あるいは代替品を安定的に入手するのは、しばらくの間むずかしいでしょう。発売後、まだ日も浅い現時点では、やはりAppleCareで正規修理サービスプロバイダーのケアを受けることが第一選択です。
 そのほか、スリープボタンやボリュームボタンまわり、ワイヤレス充電まわりの修理についても、非正規店では解明が進んでいないところがあります。非正規店に修理依頼するのは、少なくとも発売後1年以上経ってからが良いと思われます。

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