iPhone 7・iPhone 7 plus(2016年9月発売)

2018年02月06日 17時55分

■故障リスク
・防塵・防水はIP67等級
 国際規格IP67等級の耐水性は、このiPhone 7から搭載されました。この等級は「塵をまったく通さない」ことと「水深1メートルで30分間浸水しても問題ない」レベルの防水を保証しており、水濡れ・水没による損壊のリスクは大きく低減されています。ただし、温水や真水以外の水分に関しては保証していません。
 
・イヤフォンジャックコネクターなし
 イヤフォンジャックコネクターの廃止も、このiPhone 7からはじまりました。ワイヤレスヘッドフォンのみの対応となり、コネクター部分からの浸水などといったリスクはなくなりました。
 
・スピーカーがステレオ
 iPhone 6sまでとは異なり、スピーカーがステレオになっています。スピーカーが2つになったということで、故障リスクは単純に2倍になります。
 
・ホームボタンは感圧式
 これもiPhone 7からの新規採用方式です。物理的ボタンではなく、押すと内部のガラス面にタッチ、信号が発生してiPhoneに「押した」ことを伝えます。押したときのクリック感は、内蔵されたバイブレーターが振動して発生させます。
 物理的圧力や摩擦が作用しないため、故障リスクが低下します。また、ゴムパッキンがそなわっているため防水性も高くなっています。
 ただし、ガラス面である以上はホームボタン自体の損傷はありえます。
 
・スリープボタンとボリュームボタン
 スリープボタンとボリュームボタンは依然として物理式ボタンです。また、iPhone 7はフレームがやや細く、ゆがみやすくなっているため、ボタンが押せなくなるトラブルが時折あります。
 
故障にそなえる
・ケースは推奨
 上記のように、iPhone 7から防水性能が与えられていますが、いわゆる「完全防水」ではないことは注意する必要があります。継続的に「潜水」しても問題ないレベルの耐水性はIP68等級で保証されます。このIP68レベルの耐水性をもつケースが市販されていますので、そういったものを用いれば完全防水を達成できます。一考の余地があるでしょう。
 
・AppleCareは……
 発売後1年以上経過しており、パーツに関しては純正品、純正同等品を含めて、安定的に入手しやすくなっています。そのため、非正規のiPhone修理店でかなり安く修理できます。ケースバイケースですが、AppleCare対象の修理よりも安くなることさえあります。そのため、AppleCareは加入必須とまでは言えなくなってきます。
 上記の「ケース」や、感圧式ホームボタンを保護するアクセサリーなどを導入することで「自衛」する方が、トータルで安く上がる可能性が高いでしょう。
 
修理のポイント
 耐水性能が与えられたこと、イヤフォンジャックコネクターが廃止されたこと、ホームボタンが感圧式になったこと、この3点で故障リスクが低くなっていますが、その他の点ではiPhone 6s以前の機種と故障しやすいポイントは変わりません。
 しかし、交換パーツが安くなっているので、場合によってはAppleストアや正規修理サービスプロバイダーよりも安く修理が可能です。時間的な早さでは非正規iPhone修理店の方が圧倒的に上ですから、こちらを利用して修理するのも良い選択といえるでしょう。