iPhone 8・iPhone 8 plus(2017年9月発売)

2018年02月06日 17時55分

■故障リスク
 iPhone Xと同時に発売されたiPhone 8と8 plusは、Xと共通する部分がいくつかあります。
 
・防塵・防水はIP67等級
 国際規格IP67等級は、「塵をまったく通さない」ことと「水深1メートルで30分間浸水しても問題ない」レベルの防水を保証。水濡れ・水没による損壊のリスクは大きく低減されています。ただし、温水や真水以外の水分に関しては保証していません。
 
・背面もガラス
 iPhone 7までの機種と異なり、背面もガラスコートされていてワイヤレス充電に対応しています。Qi規格準拠なので、アップル社純正のチャージャーでなくても充電できます。
 
・ホームボタンは残存
 ホームボタンは健在ですが、iPhone 7のものと同様に感圧式です。物理的に押し込むボタンではなく、内部のガラス面にタッチすることで信号が発生し、「押した」ことがiPhoneに伝わります。押したときのクリック感は、内蔵されたバイブレーターが振動して起こしています。
 スリープボタン、ボリュームボタン、マナースイッチも同様で、内部にゴムパッキンがあるため防水性が高くなっています。
 
・イヤフォンジャックコネクターなし
 iPhone 7と同様にイヤホンジャックを挿すコネクターが廃止されており、ここから水が浸入するリスクは低下しています。
 
・かなり高価
 iPhone Xほどではないにせよ、かなり高価です。AppleCare対象外の場合の修理料金は、「画面の損傷のみ」が8 plusで19,800円、8で17,800円、「その他の損傷」が8 plusで43,800円、8で38,800円。
 
故障にそなえる
・耐衝撃ケースは推奨
 背面がガラスになったことから、落下時の衝撃に対して弱くなったと考えられます。強化ガラスとはいえ、思った以上に簡単に割れるものです。
 保護シートと堅牢なケースに入れて使用することをおすすめします。
 
・AppleCare加入を推奨

 iPhone Xとほぼ同時に発売された機種であり、まだ日が浅いことから、現時点ではアップル社の正規修理サービスの方が安くつくケースが多くなっています。時間的に「どうしてもすぐに直したい」という事情があればiPhone修理店の利用も考えられますが、費用の面では正規修理サービスプロバイダー、Appleストアに軍配が上がります。AppleCareに加入すれば、差額はさらに圧倒的になります。
 
修理のポイント
 ワイヤレス充電が可能になったことと引き換えに背面がガラスになったことが要注意です。ただ、曲面ガラスではないので、さほど特殊ではなく、パーツの確保や修理はそんなにむずかしくはありません。
 イヤフォンコネクターがない分だけ故障リスクは低下していますが、その他の部分では従来のiPhoneと本質的に異なる部分はありません。費用や時間は、従来のiPhone修理に要したものに比べて、さほど大きくは変わりません。